7年
直樹は車を止め、私の手を握り外にでた。




「亜紀、まだあけちゃあダメだぞ」




手を握りしめ、直樹がゆっくり歩きだす。




「亜紀、いいよ、目をあけて……」




そっと目をあけた……




静かに静かにまるで、神様が住んでいるような森



誰もいない……静かな澄みきった森……




わぁぁ……綺麗………



深い深い色の湖………




この場所だぁ。




直樹が瞳を輝かせる……




「亜紀……綺麗すぎて、びっくりするだろう?人に荒らされてないような気がするんだ…」




私を見つめるその瞳…



その瞳……




やっぱり直樹だったんだ…



夢の中にでてきた湖……




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