7年
こんな綺麗な場所で言えるかな?




「亜紀、亜紀見て、あそこ…木に赤い紐でリボンしてる……可愛いよ……誰か来たんだね……」




「俺たちも記念に何かしようか?」




直樹は左手につけていた、わたしとペアのお守り紐を木に結んだ。
そしてわたしもそのお守り紐を直樹の紐に結び付ける



「亜紀、こうしていたら、いつまでも一緒にいれるだろう……?」




直樹の緑の紐とわたしの黄色の紐が重なって、湖に浮かんでる






わたしは何もいえなくなってしまった。




二人は深い深いキスを繰り返し繰り返し………




結局、この場所で何も言うことができなかった




「直樹、今日はこんな綺麗な場所に連れて来てくれて、ありがとう」




「また一緒にこような」




「うん、またお守りを一緒に見にこようね」








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