7年
「亜紀おはよう。久しぶりだね…もうすぐ亜紀の乗ってるバスが……見えてきたよ」



直樹が横にすわってきた。


「直樹、おはよう」


久しぶりの顔、声、そして久しぶりの直樹の匂い…



「亜紀にメールを何回も送ろうと思ったけど、なんていっていいかわからないし、送って嫌われるのも…」


「うん、あの時はわたしも…」


言葉がでなかった。



お互いその話にはもう触れたくなかった。



「亜紀、いつのまにか寒くなったよな、これから、もっと寒くなるなぁ、亜紀……風邪ひかないようにな」


もうすぐ駅につく…



「直樹、今日はありがとう。直樹に会えて嬉しかったよ。直樹も風邪ひかないようにねぇ」




「亜紀……メールしてもいいかぁ?」



「うん…」



二人はそれぞれのホームに向かった。


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