空色の絵本
「レイナ、どうかしたの?」

不思議そうにあたしの顔を覗き込むユセル

『ユセル。最初から分かってたのね、あたしが人魚姫だって…』

「…思い出したのか?」

今までとは違うしゃべり方に変わった。

声は一緒なのにユセルとはまるで別人のよう……

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