空色の絵本

山の民

目覚めた先は


森の中だった――


ただ違うのは木や草が異様に大きくてあたしの背中に羽が生えてるって事だけ――


森は音1つたてない。


風の音

ささやき声

太陽の光

花や植物

動物たちの姿


全てがこの森にはない。


あるけど息をしていない。


まるで、時が止まったかのように――
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