《年下彼氏》
付き合ってもいないし、私のものでもない。


単なる片思いのわがまま。


それくらい私にだってわかる。わがままだってね。


でも、苦しくて堪らないんだ。恋愛経験のない私には、片思いのヤキモチだって妬いちゃうんだ。


ゆっくりと靴箱から靴を取り出す。上履きと履き替え…嫌々、あの校門へと足を運ぶ。


ドキドキと胸が苦しい。


皆に聞こえてるんじゃない?私の心臓の音。


そのくらいドキドキ音がうるさくって、体中が心臓になっている気がした。


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