《年下彼氏》
家の場所を伝える以外、会話のない俺達。


繋いだ手を見ている俺。


軟らかくて、小さな可愛い綺麗な手。


その手を離したくなくて。ずっと繋いでいたくて。



しばらく歩くと、こいつの家に着いてしまった。


名残惜しいが、今日は帰る事にした。ちゃんと無事に家まで送る事が出来て満足した俺。

また、こいつは深々と俺に頭を下げている。



その姿が可愛い。抱き締めたしまいそうになるのを我慢して、俺は帰る事にした。


「お前んち、俺んちに近いんだなぁ!」と言い残し去った。


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