《年下彼氏》
こいつは俺にこんな事を言わさせやがって!


自分でも、わかるくらい顔が熱くなった。


そんな俺を見て、千夏は笑っている。

テレて悪いのかよ!!


俺達は二人、笑い合っていた。


教室の窓からは綺麗な夕焼け。俺は千夏の手を握り、誰もいない教室を後にした。


俺達、家が近いからこのまま、一緒に帰るつもり。


もう一度、千夏の手を握れるとは思ってもいなかった俺。


こうして、こいつは俺の横を歩いている。今はドキドキしているが、一緒に居るのが当たり前の二人に俺はなりたいと思っている。


千夏の手は優しい。千夏の隣りは落ち着いて、居心地が良い。


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