《年下彼氏》
心の部屋《千夏サイド》
私達は手を繋いで下校中。


昨日、心言っていた言葉を思い出した。


私達、家が近いんだよね。


「ねえ?心の家ってどこ?」


そう言うと、心は前を指差しながら、


「ここ!」


本当だ!近い。心は自分の家を通りすぎてるのにも関わらず、私を送ってくれたんだ。


その優しさが胸に染みた。


「俺んちに寄ってかない?」


心の言葉にドキッとした。


男の子の家に上がるなんて初めて。

ドキドキしている私。まだ一緒に居ていたい気持ちがある。


「いいの…?」


「俺一人暮らしだし、帰っても暇だし!それにまだ千夏と居たい。」


< 56 / 121 >

この作品をシェア

pagetop