《年下彼氏》
「今度はとまらないかも?」


心はニコッと微笑んだ。
また意地悪な笑顔。


「心のバカ!」


私はソファに座り直し、ジュースを飲んだ。


まだ動揺を隠しきれない私。ジュースを持つ手もぎこちない。


「俺達の関係は秘密にするから。毎日、帰りはここに来いよ。」


「わ、わかった…」


学校では他人を装う私達。

会うのは心の部屋。


ここに来たら心との時間が作れる。二人の場所。


「暗くなんないうちに送ってくよ。」


心は私を家まで送ってくれた。歩いて5分だから、すぐなんだけどね。

私の家の玄関。


「じゃあな!」


ってキスをした心は、帰って行った。
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