《年下彼氏》
「気分良くなった?」


私に優しい顔をしている伊藤君。


「うん…」


まだ顔を上げられない私。


「そっか。じゃあ送って行くよ。家まで。」


私の気持ちを知っているのになぜ、そこまで優しく出来るんだろ…


「大丈夫、一人で帰れるから」


「ダメだよ。心配だし…」


伊藤君はそう言いながら私の方に向かって来る。


「やだ…それ以上来ないで…」


呟いた私の言葉を無視して伊藤君は…


私の目の前まで来ていた。


すると、急に伊藤君の顔が無表情になった。


なんか…
怖いよ…伊藤君。


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