《年下彼氏》
駅は学校のすぐ近くにある。


「ホントに良いの?」


「うん。別に返さなくていいし」


「ありがとう」


私は伊藤君の傘を借りて帰る事にした。


「じゃあな。」


と、鞄を頭に乗せた伊藤君は走って帰っていった。


玄関から借りた傘をさしてあるいていると…



校門に一人立ってこっちを見て居る人がいた。


ん…?
誰なんだろ?

しかも私服だし…


その人も私に向かって歩いて来た。


ビックリ……


だって、心なんだもん。


でも、凄く怖い顔をしている心に。

ドキッとした。
伊藤君と一緒にいたの見られたんだろ…


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