《年下彼氏》
だけど、心以外の男の子としゃべっちゃいけないとか、難しいよ。


クラスメイトもダメって事でしょ?

そんなの無理だよ…


考え込む私に、心はまた不機嫌な顔をしている。


「わかったな!」

心の強引な声に何も言えなくなった私はただ俯いていた。


静まり返る部屋。心の溜め息だけが響いている。



すると、急に心は、


「ごめん。なんか言い過ぎたな…俺。」


頭をクシャとかき上げながらそう言った。


「私が悪いもん。心が怒るのも仕方ないよ。」


「どうせ、あの男は千夏の事、好きなんだろ?」


その言葉にドキッとした。さっきの学校での事を思い出したから…


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