はんっ!ふざけんな!『続・短編』

「歩夢、何で授業でねえの?」

3時間目の授業中、あたしはさぼって屋上でくつろいでいた。

その横で同じように座りながらニコッと笑う川崎。

「あ?川崎だって出てねえじゃんかよ」

冷たく言い放ってふんっ、と鼻をならした。


赤毛…、じゃなくて川崎は(ちなみにもうあっちゃんなんて呼ぶ気ない)フッと余裕のある笑みを浮かべた。

その笑みがむかつく!

うざい!死んじまえっ!

言いすぎ?はんっ!じゃあこいつはうざすぎ!

はい、これでお相子じゃん?


「歩夢が出ないなら出ないよ、俺」


なんだよ、その笑み…っ

ふざけんな

< 2 / 13 >

この作品をシェア

pagetop