Sunny Sunday
第二章
最悪。何、あのタカビー女。


自分がモテないからって、やつあたりは勘弁ッて感じ。


あたしとジェイのウワサはもう広まってて、学校中大騒ぎ。

情報網ッてすごいのね、ビックリした。


それで、あたしはジャスミンから嫌みをたーっぷりプレゼントしてもらった(こんなウマヅラのどこがいいんだとか、ジェイにはあまりにもお粗末すぎるだとか。ホント、低レベルなガキの言うセリフ)。


まあ、ジャスミンがジェイを好きなのは知ってたけど、ジャスミンに勝つ自信ならある。

少なくとも、容姿では(ウマヅラなのはそっちでしょ)。

あたしだって、イケてないワケじゃない。けっこうモテるし。センスだってある。頭もさほど悪くはない。

それに何より、ジェイを愛するパワーがあたしを強くしてくれる。

だからあたし、ジャスミンに言ってやったの…


ジェイは、ジャスミンじゃなくて"あたし"を選んだのよ、ッて。



ジャスミンは、サルみたいにキーキーわめいてた。

あたしはそんなジャスミンを背に、カバンを持って帰ろうとした。
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