君はまるで太陽だ。
6月16日 放課後 あかり
授業が終わり自転車置き場に向かった。
着くと既に浅井君が待っていた。
「お待たせ。」
「じゃあ、帰ろっか。」
そう言うと浅井君は自転車を引いた。
うわーっ!付き合ってるって感じ!
嬉しいわ~。憧れててん。
顔がにやけるわ~って、言うてる場合ちゃうねん。
今日は色々聞かなあかんねん。
「今日、特に予定無いんやんな。」
「うん、無いけど。」
「じゃあ、あっちの道から帰ろう。」
私は駅と反対側の道を指差した。
~・~・~・~・~
「ここ、座って!」
道沿いにあった公園に連れて行き、浅井君をベンチに座らせた。
「ど、どうしたの?」
浅井君が事情が飲み込めてないようやった。
「ここなら、ゆっくりと話せるやん。」
私も浅井君の隣に座る。
浅井君は周りを見渡して、
「…うん、そうやな。」
と、頷いた。
この公園は駅と反対側にあるからか、学校の子はほとんど通らない。
学校であれだけ騒がれたら、2人っきりになることも難しいもんなあ。