君はまるで太陽だ。

 「あ、ごめん。 けどホンマ、驚きっぱなしやわ~。 金曜日にあかりから報告があって、休み明けの今日学校に来てみたらもう噂になってるんやもん。」
 

 「私もめっちゃ、びっくりした。」

 
 どうやら告白された時誰かに見られてたらしい。

 教室にいてたら何言われるかわからんから、お弁当持って知恵ちゃんと裏庭に避難してるのだ。


 「まあ、有名人やからしゃーないって。」

 知恵ちゃんは卵焼きをつついている。

 「有名人って私が?」


 私が問いかけると知恵ちゃんは箸を止め、はあ~っとため息をついた。

 「じゃあ聞くけど高校に入学してから何人の男子に告られたん?」


 え、いきなり何聞くん?

 「え、えーっと、確か…」

 私が動揺して答えに行き詰まってると

 「ほら、すぐに答えらへんやろ。」

 知恵ちゃんが私の言葉を遮った。


 「入学してから2ヶ月ちょっとやで。普通の女子高生が覚えられんぐらい告られる?」


 ううっっ。


 知恵ちゃんの言葉に何も言い返せへん。


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