23時の情熱
肩が震える。





…………駄目。



堰を切ったように涙が溢れ出す。




………泣いちゃ駄目だって。




起きてたってバレちゃう。





何も聞かなかった事にすればいいじゃない。






もう、頭の中はグチャグチャだった。






玄さんの足音が近づく。





「――――瞳子」










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