23時の情熱
黙りこくる私の様子がおかしい事に気付き、弥生が顔を覗き込む。
「……瞳子?」
更衣室には二人だけ。
「………ゴメン。言えなかった………」
「う、ううん、いいよそんなの。だって新山課長結婚してるし年もずっと上だし、なんか変な噂たっちゃうと瞳子が可哀想だな、って思ってたから」
早口でまくし立てる弥生。
「……違うの。そんなんじゃないの…」
「瞳子………」
「………付き合ってる…。
奥さんいるの分かってて……付き合ってるの……」
弥生には、言いたかった。
隠したくなかった。
「……ホントに………?」
誰かに、聴いて欲しかった。
「……瞳子?」
更衣室には二人だけ。
「………ゴメン。言えなかった………」
「う、ううん、いいよそんなの。だって新山課長結婚してるし年もずっと上だし、なんか変な噂たっちゃうと瞳子が可哀想だな、って思ってたから」
早口でまくし立てる弥生。
「……違うの。そんなんじゃないの…」
「瞳子………」
「………付き合ってる…。
奥さんいるの分かってて……付き合ってるの……」
弥生には、言いたかった。
隠したくなかった。
「……ホントに………?」
誰かに、聴いて欲しかった。