23時の情熱
――― 約束の6時半。
場所は会社の近くの居酒屋。
店に入ると、既に20人近くが二つのテーブルを囲んでいた。
玄さんはまだ来ていない。
「……すいません、遅くなって」
新入社員と思われる女子社員は私を入れて5人。
「こっちこっち!」
手招きしながら笑顔で私を呼んでくれたのは人事課の新入社員、黒田美穂。
彼女の人懐っこい笑顔は、研修期間に同じ班になったので覚えがあった。
取り敢えず横に座らせてもらった。
帰り際に玄さんにはメールを入れた。
『今夜吉永課長に親睦会誘われたんだけど、玄さん行く?』
『やっぱりか(笑)
行くで。少し遅れると思うけど』
早く来て欲しい様な、来て欲しくない様な。
「まだ全員揃わんが、そろそろ始めるか」
吉永課長が待ちきれず、生ビール片手に立ち上がった。
場所は会社の近くの居酒屋。
店に入ると、既に20人近くが二つのテーブルを囲んでいた。
玄さんはまだ来ていない。
「……すいません、遅くなって」
新入社員と思われる女子社員は私を入れて5人。
「こっちこっち!」
手招きしながら笑顔で私を呼んでくれたのは人事課の新入社員、黒田美穂。
彼女の人懐っこい笑顔は、研修期間に同じ班になったので覚えがあった。
取り敢えず横に座らせてもらった。
帰り際に玄さんにはメールを入れた。
『今夜吉永課長に親睦会誘われたんだけど、玄さん行く?』
『やっぱりか(笑)
行くで。少し遅れると思うけど』
早く来て欲しい様な、来て欲しくない様な。
「まだ全員揃わんが、そろそろ始めるか」
吉永課長が待ちきれず、生ビール片手に立ち上がった。