23時の情熱
その日の玄さんは随分酔っていた。いつもよりお酒のペースが早い。次々にボトルを空ける。


「今日のありさは反則やでぇ〜!なんか露出度高過ぎやないかぁ?」

確かに今夜のドレスは胸元が大きく開いている。薄いショールはかけていたけど、肩も見せてるしスカートの丈もかなり短い。
玄さんが店に来るようになってからというもの、その日のドレス選びは入念になっていた。

すっかりデキ上がった彼は、私にもたれ掛かり胸の谷間に指を突っ込んでくる。
普段はそんなことをする人じゃなかった。

「こらぁ駄目っっ!もー、玄さん今日は飲み過ぎぃ!」
手の甲を軽く摘まみながら笑って言った。

「んなこと言うたかてありさの乳がエロ過ぎんねんもん、しゃあないやろぉ」

玄さんの手は胸から離れない。


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