23時の情熱
店から出る彼を見送ろうと、エレベーターに二人で乗り込んだ。足元もおぼつかない。

「大丈夫?タクシー呼ぼっか?」

肩を貸した私が顔を上げると、ふいに彼と目があった。

「さっきの質問まだ答えてへんぞ。」

ちょっと拗ねた様な顔。

少し意地悪したくなった。

「また会いに来て?そしたらカップだけじゃなくてスリーサイズ教えてあげる」笑いながら答えた。


「ほなこれだけは答えて」


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