23時の情熱
「うん。待ってる。お土産期待してるね」
「めっちゃデカいマーライオンのキーホルダーやねんけど、日本語喋んねんで。凄ないか?」
「うっそ!日本語喋んの?!」
すると通話口から笑い声が聴こえてきた。
「アホ。喋るワケあらへんやろ。それも日本語て」
…………ムカッ。何それ?
「あーおもろ。はよ帰ってまた瞳子のムカついとる顔見たなったわ」
「…でっかいマーライオンね。わかった。楽しみにしてる」
彼の心地いい憎まれ口を聴きながら、奥さんにも電話したのだろうかなどと考えていた。
「めっちゃデカいマーライオンのキーホルダーやねんけど、日本語喋んねんで。凄ないか?」
「うっそ!日本語喋んの?!」
すると通話口から笑い声が聴こえてきた。
「アホ。喋るワケあらへんやろ。それも日本語て」
…………ムカッ。何それ?
「あーおもろ。はよ帰ってまた瞳子のムカついとる顔見たなったわ」
「…でっかいマーライオンね。わかった。楽しみにしてる」
彼の心地いい憎まれ口を聴きながら、奥さんにも電話したのだろうかなどと考えていた。