23時の情熱
私たちは歩いて地下鉄の駅へ向かった。
彼とは方向が違うので、私が乗るホームまで付き添ってくれた。
最終電車。
ホームは人も疎らで、皆疲れた顔をしている。歳の離れたいかにも訳ありの男女を気にする人など誰もいない。
明るく振る舞う私とは対象的に、何故か彼の口数はどんどん減っていく。
これ以上話しかけるのも躊躇われて、私まで口を閉ざす。
地下鉄のアナウンス。
暗闇から二つの灯りが近づく。灯りはホームに滑り込む。
一歩踏み出したその時。
彼とは方向が違うので、私が乗るホームまで付き添ってくれた。
最終電車。
ホームは人も疎らで、皆疲れた顔をしている。歳の離れたいかにも訳ありの男女を気にする人など誰もいない。
明るく振る舞う私とは対象的に、何故か彼の口数はどんどん減っていく。
これ以上話しかけるのも躊躇われて、私まで口を閉ざす。
地下鉄のアナウンス。
暗闇から二つの灯りが近づく。灯りはホームに滑り込む。
一歩踏み出したその時。