23時の情熱
光を絞られたベッド脇の間接照明が、私の身体にいやらしく陰影をつける。

露になった二つの隆起と白い肌のコントラスト。



はっ、と息を吸う彼。

一瞬驚いた様に彼の動きが止まる。




「…もう…そんなに見ないでよ……」

彼の視線に耐えきれず腕で胸を覆った。顔が熱を持つのがわかった。まるで初めての少女の様に、鼓動が速まっている。

彼がそっと私の両方の手首を握って隠していた胸から引き離す。

彼は満足そうな顔で、こう言った。

「想像以上。めっちゃキレイやで、瞳子」

抱きしめられ、口づけたまま再びベッドに倒れ込む。

鼓動が更に速まるのを感じた。



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