23時の情熱
ベッドの中彼は優しかった。

「こんな若い子抱くの久しぶりやで。なんか緊張するわ」

照れ隠しの様に笑う彼は、キスも優しい。
軽く触れるだけのキスを身体中に浴びせながら、私の緊張を少しずつほぐしていく。そしてそれと反比例するかの様に、私の興奮は高まっていった。


それまで力の入っていた手足はいつしか彼にしがみつき、彼の背中に爪を立てる。声は本能のままに彼を欲しがり、腰は淫らに動いてしまう。

「こーら…焦ったらアカンって…。俺が……もたへん…やろ…?」


ゴメン玄さん。

だってずっとあなたが欲しかったの。

欲しくて欲しくて堪らなかったの。


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