23時の情熱
長い夜
「クリスマスはなんか予定入れてるんか?」
私の部屋。
二人で鍋をつついていた。私があげたネクタイを緩めながら独り言の様に彼が言う。
あまりに唐突で、答えに困った。
友達に、好きなアーティストのライブに誘われてはいた。玄さんの予定を聞けずにいたせいもあって、友達にはまだ返事を濁したままだった。
何より「家族と過ごす」と言われるのが怖くて聞けなかった。
「友達とパーティーとか?」
慌てて首を振った。
「…玄さんは?………大阪とか…」
思い切って聞いた。
「平日やしな。別になんも」
「……」 また、言葉に詰まる。
私の部屋。
二人で鍋をつついていた。私があげたネクタイを緩めながら独り言の様に彼が言う。
あまりに唐突で、答えに困った。
友達に、好きなアーティストのライブに誘われてはいた。玄さんの予定を聞けずにいたせいもあって、友達にはまだ返事を濁したままだった。
何より「家族と過ごす」と言われるのが怖くて聞けなかった。
「友達とパーティーとか?」
慌てて首を振った。
「…玄さんは?………大阪とか…」
思い切って聞いた。
「平日やしな。別になんも」
「……」 また、言葉に詰まる。