23時の情熱
彼も顔を近づけ、声をひそめて私に耳打ちする。
「ナイショて…いつもなら幾つて答えんねん」
「……18」
きょとんとした顔で私の目をジッと見つめ、彼は破顔した。
そしてまた声を落として、
「たいして違わへんやん。それにおまえ十代はあかんやろぉ〜!」
「あーひっどぉい」
私もつられて笑った。
初めて見る彼の笑顔。
彼の名刺には「新山玄竜」(ニイヤマゲンリュウ)
とあった。
「ナイショて…いつもなら幾つて答えんねん」
「……18」
きょとんとした顔で私の目をジッと見つめ、彼は破顔した。
そしてまた声を落として、
「たいして違わへんやん。それにおまえ十代はあかんやろぉ〜!」
「あーひっどぉい」
私もつられて笑った。
初めて見る彼の笑顔。
彼の名刺には「新山玄竜」(ニイヤマゲンリュウ)
とあった。