23時の情熱
シャワーの音はまだ聞こえている。服を脱ぎ、浴室に向かう。

ドアを開けた。


「……瞳子」

驚いた顔。全裸のまま、玄さんに抱き着く。


「どした。待ちきれんかったんか?」

微笑みながら私を受け止める。






指輪は見なかったことにしてあげる。
そのかわり、今夜はいっぱい私を抱いて。



…………お願い。







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