23時の情熱
次の日の朝、弥生に合コンに誘われた。




あちゃあ…………。
どうしよう…?



どうしても人数が足りないのだと頼み込まれ、渋々引き受けた。彼氏を作ろうと躍起になる弥生は、玄さんと私の関係を知らない。




弥生は いい子だ。

大学ではゼミが一緒で、卒論も一緒に書いた。


大学の間、弥生が彼氏を作らなかったのは、私のせいでもあると思っている。


弥生は私のセフレだった修が好きだった。弥生本人から聞いた事は無いが、見ていたら分かる。

目が、いつも修を追っていた。私と修がセフレの関係だという事も知っていた。だけどその事で反対されたことはない。

気づいていて、私は気づかないフリをした。




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