【詩集】たとえば僕と。
〜無題5〜
こんな短い間で
私はあなたに
何を残してあげられたと
いうのだろう
傷、いたみ、つらさ、
涙、迷い、悪戯
あきらめたように
私をみたあの時
彼の孤独を
かいま見た気がした
涙なんて一度も
みせたことない彼だったけど
それより重いものを
つきつけられた気がした
傷もいたみもつらさも
涙も迷いも悪戯も
忘れさせてあげるよ
だから私からあなたを
忘れさせて