守るよ。





あの辛い出来事…
それはお前がアイツに殴られたことだった。


アイツはお前が彼女になると言わないとずっと殴り、そして蹴りを続けていたらしい。


何でお前が殴られなきゃいけないんだよ?
アイツがお前を殴る意味なんてないだろ…?


殴るなら俺を殴れよ!!!


アイツ…、俺のダチは最悪な奴だった。


その場にいなかった俺はお前を助ける事も、抱きしめてやる事もできなかった。お前を好きな男として最悪な奴だよな…


アイツとほぼ変わらないんだよな、俺。


その事件を他のダチから聞いたときは目の前が真っ暗になった。
お前が暴力を振るわれた、しかもそれは男…


アイツを思いっきり殴ろうと決心した。
でもアイツは自分がやった事に後悔して転校してしまった。


そしてお前もその心の痛みで一週間、休んじまったよな…



俺は悔しくて机を思いっきり蹴った。
後悔と悔しさが目に浮かび、俺はひたすら


一筋の涙をこぼした―…








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