守るよ。
守るよ。





その事件から一週間経ってお前は学校に来た。
朝にでも泣いたのか、目がかなり真っ赤だった。


お前と変われるのなら変わってやりたい。
俺はお前には笑ってほしいから―

友達に大丈夫って心配されてもお前の顔は曇っていた。俺があの時いたらこんなことにはならなかったのに……


担任もその事件がなかったことにした。
見てみぬふりをする教師達。

―…まじありえねぇだろ、
お前らはコイツの気持ちを知ってるのかよ!



時が過ぎても俺の気持ちは変わらなかった。
恨みの気持ちがずっと俺の中で回っていた。


情けない世間が俺は嫌いになった。



でもお前は優しいから

“大丈夫だよ、私は大丈夫。”

って今にも泣きそうな顔で言ったよな。


優しい分、正直なお前を俺は抱きしめたかった。
もう、お前を手放したくなかった。


これ以上、お前を傷つけたくなかったから。


だからもう、泣かないでくれよ、
これからもずっと笑って


生きろよ……!!







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