友達
都合のいい女、めどくさくない女でいる事で彼と長く一緒にいられると思ったから。
好きになっていたから、彼がいない生活に戻るのが怖かった。


それから2時間くらいして、彼から電話がきた。
「もしもし。俺だけど。
ワリィ今日行けないかも・・・女がさぁ友達とパーティーするぅ!とか言ってたのに、やっぱり一緒いたいとかいい出して。ごめん。」
「いいよぉ。大丈夫大丈夫!
ってか彼女にしたら誕生日とかかなりのイベントじゃん。
一緒にいたいなんて可愛いね」

ムダに明るく振る舞った。

「まぢ、ごめん。
ってか連絡するの遅くなっちったから、メシ作っちゃった?」
「マダだよ。連絡来ないからどうしようか悩んでたとこだから気にしないでちょ。」
「そっかぁ。ならいいや。
あと、明日も多分無理っぽいから、でも女帰ったら連絡するし!」
「わかったぁ。こっちの事は気にしないでぇ。じゃあ待たねー」


ホントは全部できていた。ご飯も一人で何人分?ってくらい炊いていた。


これが現実かぁ、彼女と浮気相手の格差を思い知らされた。


好きになっちゃったから仕方ないよ。
少しの時間でも、私に使ってくれるだけで十分だ。初めからわかってた事だもん・・・
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