友達
「そんなん最初から分かってた事でしょ。
だいたいさぁ彼女にしてみたらあんた最低な女だよ。
自分だって昔、浮気されて散々泣いたんじゃないの?」


その通り。昔、大好きだった人に浮気されて、男なんていらない。浮気でもいいって思う女なんて理解できないと思っていた。
自分でも言ってる事とやってる事がめちゃくちゃなのは分かってる。
でも、いざ自分がその立場になると、浮気される方が悪い、ってか彼女なんだからいいじゃん。なんて最低な考えになっていた。


「そうだけどね・・・もぅ一人でいるのがイヤなんだもん。
2番目でも、3番目でも私の事必要としてくれればいいの。
それに・・・」
「好きになっちゃったんでしょ?あんたがずっと元カレ引きずってるのは分かってたから、やっとまた恋できてるのは嬉しいよ。でも、彼女もちってのがねぇ〜それにさ、好きって気持ちより、淋しいって気持ちのが大きいんじゃないの?」
「うん。今まではさぁ一人でいて、淋しいって思う事はあったけど、我慢はできたの。
でも、近くに誰かいる事に慣れちゃったら、一人になるのが怖くて・・・好きになっちゃったから、もっと一緒にいたい。って思うようになっちゃったんだよねぇ」
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