友達
｢そっかぁ・・・
あんたがそれでいいならいいけど、淋しいのなんて他でも紛れるんじゃないの?
だいたい、浮気する男なんだから、いつかあんたと付き合う事になっても浮気するんじゃないの?｣

何も言えなかった。

｢淋しいからって深入りすると後で痛い目にあうよ。
だいたい、彼女も大事、あんたも必要って都合よすぎじゃん。自分の事しか考えてない男じゃん。
傷が浅いウチにケリてけたほうがいいと思うけど・・・｣

｢うん。考えてみる。｣


親友と電話を切ったあと、言われた事と自分の気持ちを何度も何度も繰り返した。
答えはなかなかでず、その日は朝まで眠れなかった。


ホントは一人になる事よりも、今、彼との一線超えた関係を終わらせたら、今まで築きあげた同僚としての絆も、信頼関係もすべて崩れる気がしていた。
信じていたものが信じられなくなる気がしていた。


私はとりあえず彼からの連絡を待つ事にした。
自分から連絡したらすぐにでも会う約束をしてしまいそうだったから。
会ったらまた、カラダを許してしまい、ズルズルした関係にまた慣れて考えてなくなっちゃう気がしたか。
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表紙・目次

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