友達
私は、負けず嫌いな所がある。だから、会社でどんなにイヤな事があっても、嫌みを言われても泣いた事なんてなかった。


でも一度だけ、私がしたわけじゃないのに、怒られて、違う!って言えない自分、知ってて知らないフリをする先輩に悔しくて、彼の肩を借りて泣いた事があった。



スッゴい悔しくて、誰も分かってくれない!って思ってたのに、彼は
「大丈夫だから。お前強気でいすぎるから、泣かないとか思われてるから、先輩も面白くないんだよ。
もっと力ぬけよ。ムリしすぎるなよ。」
彼の優しさが伝わり、また泣けてきたのを思い出した。

それ以来、彼の前ではよく泣いていた。ホントは泣き虫で感情のコントロールは苦手だから。


普段はポーカーフェースの彼。無頓着に見せる彼。
でも、ホントは人一倍の優しさをもってて、たた上手に表現できない不器用なやつ。


彼との付き合いは入社してからの1年半、でもお互い本音でぶつかっていたから、ケンカもしたし、お互いの性格は理解しあえていた。
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