今君に伝えたい事...
それから2週間
俺達2ー4はメニューを考えたり、衣装や飾り付け、礼儀作法まで学ぶくらい本気で取り組んだ。
そして時間は過ぎ、文化祭前日となった。
「明日は本番なので、最後に衣装合わせをしましょう!」
杉浦の掛け声と同時に男女別々の教室へ入り、着替えた。
「杉浦チャンのメイド姿が見れるとか大輔幸せだなぁ〜」
タキシードに着替えながら将が言ってきた。
「なッ!…何で俺が幸せなんか…」
「大輔…素直になれよ」
「えっ?」
将は既に着替え終わっていたため、教室を出ていった。
将の言葉の意味はハッキリ分かった。
同時に俺の決意も固められたようだ。
「ありがとう…将」
心の中で呟いて、俺も教室を出た。