今君に伝えたい事...

「杉浦、入っていいか?」

ドアをノックして俺は呼びかけた。


「うん!いいよ!!」


同時にドアが開いた。




「「「お帰りなさいませ、ご主人様」」」


女子全員が声を揃えてこのセリフ。男子は意外な可愛いさに戸惑ってしまった。




単純な俺は1番に杉浦へ目がいったのは言うまでもない。



「……可愛い」

つい言葉に出てしまいそうになった。



「どう?大ちゃん、似合ってる??」


「……おぅ」



目の前でクルクル回る杉浦は本気にガキみたいだが、可愛いかった。


「男の子も似合ってるよぉ!」



それから男女共に教室は盛り上がった。




「じゃあ明日は楽しもうな!」


「「「おう!!!」」」



将の掛け声と同時にみんな帰ることになった。

外はもう夕方。今日は文化祭前日だから部活もオフだ。



俺と杉浦は色々と準備があって、まだメイド姿とタキシード姿のままだった。
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