今君に伝えたい事...


「私ね…大輔に逢いたいッて神様に沢山お願いしたの」


亜紀が俺の事を「大輔」と呼ぶときは、真剣な話の時だけだった。



「やっと願いが叶って…今こうして話が出来るの」


──………



「私が一番嬉しいのは、大輔が幸せな時。悲しいのは…」


亜紀が少し俯いた。



「大輔が私を忘れちゃうこと」
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