今君に伝えたい事...

それから俺達は4組の学級委員として、二人きりになる事が多くなった。



だから告ろうと思えばチャンスはあったものの…
あいにく俺には、その手の勇気は備わってなかったのだ。



4月の春の香りは、いつしか過ぎ去り、6月のジットリとした季節がやってきた。


クラスの仲も少しずつ溶け始め、部活でも先輩として気合いが入ってきた頃。



俺の気持ちに変化が現れた。





鈍感な俺はまだ

亜紀の気持ちに気付いてなかったんだ
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