今君に伝えたい事...
「なんで?ココだけ下手だよ?」
俺は曇っていく空を見ながら言った。
「お前なりに頑張ったんだから、気にすんな」
「でも…」
俺は杉浦の所まで行き、彼女の手から完成したばかりのポスターを取った。
「それに…下手じゃないと思うけどなぁ」
「線とかデコボコしてるし」
まだ少し俯き気味の杉浦の頭を丸めたポスターで軽くシバいた。
彼女は再び俺をパッと見た。
「二人で作った証じゃん。デコボコでも可愛いし」
「えっ…?」
……??
「あっ!ちが、違うんだ!変な意味じゃなくて」
つい可愛いなんて言ってしまった。