今君に伝えたい事...
「…よし、これくらいなら走れるかな」
杉浦は呟くと俺より先に教室を出た。
「大ちゃーん、鍵締めるよ」
「わかった」
俺も手短に用意をし、教室を出た。
雨雲のせいか廊下は暗い。
のんびり歩きながら俺達は職員室へと向かった。
「さぁー!走るぞぉ」
さすが陸上部。と思いながら靴を履きかえる。
「それじゃあ大ちゃ」
「傘…入ってけ」
俺は思わず杉浦を誘ってしまった。本日二度目のミスったぁ〜。
「…いいの?」
杉浦の目がキラキラしている。
だから〜、その目はズルイって。