今君に伝えたい事...

「…よし、これくらいなら走れるかな」

杉浦は呟くと俺より先に教室を出た。


「大ちゃーん、鍵締めるよ」

「わかった」


俺も手短に用意をし、教室を出た。



雨雲のせいか廊下は暗い。
のんびり歩きながら俺達は職員室へと向かった。



「さぁー!走るぞぉ」

さすが陸上部。と思いながら靴を履きかえる。


「それじゃあ大ちゃ」

「傘…入ってけ」



俺は思わず杉浦を誘ってしまった。本日二度目のミスったぁ〜。


「…いいの?」

杉浦の目がキラキラしている。
だから〜、その目はズルイって。
< 62 / 112 >

この作品をシェア

pagetop