今君に伝えたい事...
俺は一人外が真っ暗な廊下を歩く。
将はもう既に行っただろう。そう思い俺も足を速めた。
階段を上がり屋上への扉をそっと開ける。
すると3人の姿がボンヤリと暗闇の中に映った。
「大ちゃん遅いなぁ」
近づいていくと杉浦の小さな声が聞こえてきた。
「お待たせ」
「遅ぇよ大輔〜」
「お前のせいで後輩の相手するの大変だったんだからな」
男二人で話していると杉浦が間に入ってきた。
「はいはいそこまで!この子紹介するね。滝沢奈々ちゃんだよ!」
杉浦に紹介された彼女は、初めて見る子みたいだった。