今君に伝えたい事...

「何お願いした?」


「えーっとね〜、10個ぐらいしたかな」



流れ星が無くなってから話していた。


「10個は欲張り過ぎだって」


「まぁいいじゃん!大ちゃんは??」


「4個ぐらい…かな」


「4個も10個も一緒だって!」


やっと笑った杉浦の顔が見れて俺は嬉しかった。





「でも…一つはもう叶わなさそうだけどな」


「どうして??」



杉浦は将が好きなのに…俺の恋が叶うはずはない。



「大人の事情ってもんだ」


「私も大ちゃんと同い年だもん!」


俺より低い視線で上を見上げながら言う杉浦。



俺は杉浦と同じ視線になるまで軽く姿勢を低くした。


「……お前にはヒミツ」


それだけ言って俺は杉浦にデコピンをした。


「痛ーい!」
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