この先も、ずっと。

「冬夜…」

「ん?」

冬夜が私の方に顔を向ける。
私は、真っ直ぐドレスに目を向けたまま。

「冬夜はさ、
私の事…一生愛してくれるの?」

「何言ってんの。当たり前だろ?」

「2年くらい前にさ、"結婚しような~"って言ってくれたの、覚えてる?」

「えっ!?
そんな事言ったっけ?」



「はぁ。」

ため息が出た。


あれは、その場かぎりの軽い言葉だったのか、
それとも、結婚したいなんて思わなくなったのか。

どっちが当たってるかは分からない。

やっぱり、結婚を意識しているのは私だけなんだね。

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