この先も、ずっと。
「それよりさ、このあとどうする?
ご飯?
でも食べるにはちょっと早いかな…」

何か、無理矢理話を変えられた気がした。

「ちょっと気分悪いから、帰りたい。」

「えっ!?大丈夫か?」

冬夜は心配そうに私の顔を覗き込み、手が頬に触れる。

「熱はなさそうだな。
わかった。じゃあ帰ろ。」

そう言って私の手を握り、駐車場へ向かった。

2人の間にぎこちない空気は無くなっていた。


だけど、
やっぱり優しいな。と思いながらも、私の中に不安や"わだかまり"が残った。


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