この先も、ずっと。
「美紅、正直に答えて。」

私はドキッとした。
何を聞かれるのか、なんとなく予想出来た。

緊張のせいで
涙なんか止まってしまった。

「ここに、赤ちゃん居るの?」

冬夜はそう言って、
私のお腹に手を当てた。


「うん…。」

素直に答えた自分に少し驚きつつも、
冬夜の次の言葉を待った。

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