この先も、ずっと。
会計を済ませ、雑貨屋を後にする。
後ろから冬夜が追いかけてくるのがわかった。

「美紅…」

私達は目的もないまま、ショッピングモール内を歩く。

空気は少しぎこちない。


歩いていると、
1体のマネキンが私の目に止まった。

それは、素敵なウェディングドレスを身につけていた。

良いなぁ…。
私も、こんな素敵なウェディングドレス着たいな。


ドレスを眺めながら私は、隣にいる冬夜に勇気を振り絞って聞いた。



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