君に届け
寝室に戻り、俺は布団を持って幸村の元へ。
そのまま寝てて風邪引かれても困るしな…
そう思った俺は、眠る幸村に布団をそっとかけた。
幸村はまだ目覚めることもなく、寝息を立てる。
俺は、そんな幸村をしばらくじっと眺めていた。
あ…そういえば。
幸村、料理するって言ってたよな…?
突然思い出した俺は、キッチンに向かって歩いた。
「……………」
材料は出されたまま。
包丁とまな板も同じ。
でも、そのままの状態で置いてある…
要するに、料理はまだ未完成なままだ。
「…ったく。」
俺なりの推理。
料理をしようと思い、キッチンに立った幸村。
その時、突然の眠気に襲われてソファーに向かって…
そのまま睡魔に負けた。
こういうことか…?
「はぁ…」
時間も時間だし…
俺が作るか。